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2022.05.16

歯周外科手術について〜歯周形成手術〜

 

こんにちは!

今回は歯周形成手術についてお話ししていきます。

 

《歯周形成手術とは?》

歯周形成手術は、歯茎の形を整えて、

歯の見た目や磨きやすさなどを改善させる治療です。

角化歯肉と呼ばれる硬い歯茎が少ないと、上手く歯磨きが出来ないため、

審美面だけでなく清掃性を改善させることで、虫歯や歯周病を予防していきます。

手術時間:1時間半〜

手術費用:50,000円〜(自費診療)

歯周形成手術は大きく分けて2種類あります。

 

 

①遊離歯肉移植術(FGG)

インプラント治療を行う際に歯茎が足りない方や、

角化歯肉がないため磨けない方などに適用されます。

上顎から歯茎を切り取り、歯茎が足りない部分へ移植することで、歯磨きしやすい環境を整えます。

 

《手術の流れ》

①上顎の歯茎を切り取る部分と、移植したい部分に麻酔をします。

麻酔後、必要な歯茎のサイズや厚さを確認し、上顎の歯茎をメスで切り取ります。

②移植したい部分の歯茎を切開し、上顎から採取した歯茎を移植したい箇所に合わせて、

周囲の組織と縫い合わせて固定します。

③上顎の傷口は専用の材料やマウスピースで止血します。

④1〜2週間後に糸を取ります。

 

《メリット》

・角化歯肉が増えるため、磨きやすくなる

《デメリット》

・上顎の歯茎を切り取るため、術後に出血しやすく痛みが出やすい

・移植したところの境目がわかりやすい

 

 

②結合組織移植術(CTG)

歯周病や過度なブラッシングで歯茎が下がってしまった方や、

歯を抜いてブリッジをする際に歯茎が下がってしまった方に適用されます。

異なる点は、遊離歯肉移植術は上顎の歯茎ごと移植する点に対し、

結合組織移植術では、上顎を開き中の組織だけを切り取って移植するため、

歯茎の厚みを増やすことが可能です。

 

《手術の流れ》

①麻酔をするところまでは遊離歯肉移植術と同じです。

上顎の歯茎を切る際に表面は残して中の組織だけを切り取ります。

②移植したい部分の歯茎を切開し、歯茎の中に移植する組織を入れて、

表面の歯茎で覆ってから縫い合わせます。

③上顎は表面の残っている歯茎を縫い合わせて止血します。

④1〜2週間後に糸を取ります。

 

《メリット》

・上顎の歯茎の内側だけを切り取るため、出血しにくい

・歯茎の中に移植するため、審美的に良い

《デメリット》

・遊離歯肉移植術よりも高度な技術が必要

 

 

以上が歯周形成手術のご説明になります。

写真やイラストがないと少し分かりづらいですが、

歯茎が下がって見た目が気になる方や、歯ブラシが奥まで入りづらい方などは、

歯周形成手術をすることで改善されるかもしれません。

院内では実際の手術の画像を用いてのご説明も可能なため、

ご興味があればぜひご相談ください^^

 

次回は歯の移植についてお話しします。

 

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